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 日希修好百周年記念ということで組まれたアテネでの演奏会、約半年前より田口先生の妹・順子さん(在ギリシャ28年)のご尽力により数々の準備が進められました。日希友好協会の主催、日希修好百周年記念委員会の後援、そして今までに2例しかないとう在ギリシャ日本大使館の後援を得ることになりました。川口先生の過去ギリシャにおける演奏会の実績あってのことで、私たちは国際親善の大役をいただいたのです。

 しかし、直前になって起きたアテネ大地震。予定されていたバルナソスホールが使用不可となり、あわや中止というハプニングに見舞われます。大使公邸を開放してでも行いたいという松本大使の熱意により、二転三転してやっと開催されることになりました。

 10月4日、心地よい秋晴れのアテネ。いよいよ演奏会の日がやってきました。朝から何となく落ち着きません。午後4時15分、会場であるアテネ・カレッジに向けてホテルを出発。ビルの建ち並ぶ街の中にこんもりと緑の森が見えてきたかと思うと、その奥に白亜の美しい学舎がそびえています。正門を入って左、アネテ・カレッジ・シアターがありました。大学の所有というものの、客席数800のアテネで一番といわれる素晴らしいホールです。正面に順子さんの愛息イリアスさんデザインのギリシャと日本の国旗をイメージしたあでやかなポスターが貼られていました。

 午後7時、表に大勢の来聴者の列ができているとの情報が入ってきます。開演を目前に、私たちの緊張感は最高潮に。午後7時30分、閉会に際して各関係者よりご挨拶があり、先のアテネ大地震で亡くなられた方に黙祷、そして演奏がはじまりました。ギリシャの作曲家ラウダスの曲になると会場も反応をしめし、特に“Rapsodia ELLENICA”には、高い関心が集まり、満席の会場から拍手が起こりました。演奏は次々進み、U部の最後、「祝典前奏曲」の時、川口先生がハッピ姿で登場すると、会場はどっと湧きます。威勢のよい締太鼓がアテネに響いたのです。終盤にギリシャの国民歌謡を演奏。これがはじまると、どこからとなく歌を口ずさむ声が聞こえ、その歌声は次第に大きくなり、会場中が大合唱になりました。奏者と観客がしっかりと音楽で結ばれたのです。最後の曲「くもり空の日曜日」が終わると、割れんばかりの拍手で客席は総立ち。ギリシャの人々の熱い気持ちが伝わってきて嬉しくて嬉しくて涙があふれました。手拍子に乗せられてアンコール「聞かせてよ」を演奏。曲が聞こえなくなる程の大きな大きな手拍子で終演となりました。

 演奏会の後、ホール前の広場で、ギリシャ料理とワインが用意され、200名を越える人々が集まってのレセプション、私たちは歓待され、歓喜の声の渦に包まれます。演奏の感激と喜びをあらたにし、言葉にならないはかり知れない大きな幸せを感じた貴重な時でした。
 ローマの演奏会は、在ローマ36年のテノーレ安廣正義氏のお世話で、自主公演が実現したものです。

 演奏会は、ローマ市内の繁華街のナショナル通りに面したセント・ポール教会で開催されました。しっとりと落ち着いたクラシックな趣のある聖堂で、重厚な扉を開けて中に入ると祭壇のモザイク画・フレスコ画がすばらしく、胸に迫るものがあり、身震いする程でした。

 夕刻6時、会場の準備をはじめていると、道行く人たちが表のポスターを見て中の様子を伺いに入ってきます。この教会では、平生より様々な演奏会が開かれているそうですが、マンドリンの演奏会はめずらしいらしく、しかも日本人のアンサンブルとあって興味津々。

 午後8時30分、ほどよく客席もうまり開演。楽器を持って祭壇に上がる私たち、神聖な場である由、とってもおごそかな入場です。安廣氏の司会で、関西マンドリン合奏団の紹介があり、指揮者の川口先生が登場。1曲目の“Prelidio Sinfonico”がはじまると、来聴者の方々は静かに熱心に聞き入っておられるようでした。聖堂内は音の響きがとても優しくやわらかく、いつもよりとても清らかで綺麗に響きました。

 プログラムが進むにつれ観客の表情も違ってきます。カンツォーネの演奏がはじまると、さすがに本場だけあって拍手が一段と大きくなり、楽しんで、喜んで聴いてくださっているのが感じられました。私たちもよりAppassionatoな演奏ができたように思います。総立ちになって湧く会場。アンコールの“オー・ソレ・ミオ”で幕を閉じました。終演後すぐ、ヨーロッパ各地で活躍中のギターリストが駆け寄り、とても興奮した面持ちで私たちの演奏を絶賛。“今度は私が演奏会の準備をさせていただきますから是非もう一度ローマに来てください。”との申し出に、嬉しい限りでした。

 マンドリンの生まれ育ったイタリアで演奏できた喜びを噛みしめるとともに、2つの大きな演奏会が盛会に終わり、感無量でした。




演奏旅行こぼれ話


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